悪の秘密結社のアフター5

悪の組織でリーマンしながら悪の秘密結社パーフェクションで幹部として活動もするおっさんのブログです。

理念経営にやられそう。

我が組織のボスが理念経営を取り入れると宣言して数ヵ月。

我が組織には、モヤッとした理念っぽいものに溢れてきました。

 

経営理念、ミッション、ビジョン、行動指針、バリュー、クレド、そしてビジョン。

30を超える「いい言葉」の数々。

 

フワッとしたこれらを毎朝、唱和。

 

月に1回、理念の共有として会議が開かれます。

 

今回の会議は、バリューの中の一つ、「ありがとうこそ我々のエネルギー」について各々具体的に何ができるか意見を述べなさいというもの。

 

私は毎回、死んだ目で参加しています。

 

お客様への提案回数を増やします!とか、お客様へのフォロー回数を増やします!等回答をするのですが、ビジョンリーダーは納得してくれず、ビジョンリーダーの言葉通りに回答しないと終わらないからです。

 

先回は、「笑顔が我々の原動力」のテーマで朝、出勤したときに傘立ての傘を並べることが具体的な活動として奨励されることになりました。

議論の流れをぶった切り、ビジョンリーダーが今、思いついたことが正解となります。

難問すぎて解く気にもなりません。

 

そんなビジョンリーダーが私の態度が良くなかったせいか、会議後、声をかけてきました。

 

「課長、ちょっとよろしいですか?」

 

え、え~と…。

お客様から電話の予定が…。

 

「すぐに済むので聞いてください。」

 

は、はぁ。

 

「私は、ありがとうをエネルギーにするためにはお客様ファーストが必要だと思いますが課長はどう思いますか?」

 

え?

何その質問?

意図と正解が全くわからん。

何て答えるのが正解なんだ?

 

そう思います、で済ましたら怒られるかなぁ。

え~と。

 

ありがとうをエネルギーにするためにはお客様ファーストが必要だと思います…。

 

「ですよね! 私、課長の意見が聞けて楽しくなってきまきした!」

 

マジか!?

正解だったの?!

いや、全くわからん!

 

「じゃあ、ありがとうをエネルギーにするのに笑顔が必要だと思いますがどう思います?」

 

ええと、ありがとうのためにも笑顔が必要だと思っています。

 

「それは真剣に考えた答えなんですか! どうして笑顔が必要なのかちゃんと考えてますか! ちゃんと考えたら今の回答にならないと思います!」

 

ええ…? 不正解なの!?

法則が全くわからん…。

何この時間…。

 

と、私が困惑してる時に…。

「お話中すみません。課長、お客様よりお電話です。」

 

あ、助かった!はい、今行き…。

 

「今、打ち合わせ中です! 後で折り返すと伝えなさい!」

 

…お客様ファーストォォォ…

 

「では課長。お客様ファーストになるためには、どんな行動が必要ですか? 自分ができることはなんですか? あくまでも自分の軸で考えてください。」

 

…すぐに電話を折り返すこと…とは言えません。

 

自分軸か…そうですね…。

お客様からの問い合わせに対してレスポンスを上げることですかね。

 

「レスポンスを上げるとは?」

 

え? いや、問い合わせに対して回答を早くする…。

 

「その為には? 何をする必要がありますか?」

 

え? なんか不正解なの?

てか、アイデア具体化の手順を望んでないタイミングで強制させられるとこんなにイラつくんだな。

 

はぁ。想定問答集や事例を収集しておくことですかね。

 

「想定問答集や事例を収集するために必要なことは?」

 

ええと、記録を残す…

 

「その為には?」

 

えっ?

 

…記録するフォーマットを作っておく?

 

「全く…。その為には?」

 

何でそっちがイラついてんの?

…モチベーションもあってこれ以上掘り下げられないッス。

飲み会で、たちの悪いウェーイ君に“からの~”って迫られてるときくらい不愉快。

 

「本質を理解してください。いいですか? フォーマットを作るにも皆の協力を仰ぐでしょう?」

 

えっ?自分軸はどこに?

 

はい、まぁ…仰ぐこともあるかもしれません。

 

「と、いうことは?」

 

…。

どゆこと?(泣)

 

「年齢の割に勘が悪いですね。つまり、コミュニケーションを取らないと、ということは笑顔が必要でしょう?」

 

???

 

「最近、職場がギスギスしている気がします。コミュニケーション不全がおきています。楽しく働ける職場にしたいですね。」

 

…。

 

 

「最後に、ありがとうをエネルギーとするためにコミュニケーションが必要だと思いますがどう思いますか?」

 

 

…。

 

…。

 

そう思います?

 

「ですよね!」

 

 

 

 

ウワァァァァッ!!!!

俺は…。

 

俺は…。

 

もうダメかもしれん。

 

※理念経営

経営者から見ると低コストで業績が上がると信じられている手法。

本来はステキなものだが、たいていは上手くいかない。

一部が信者になり、職場がギスギスする。

理念とのシンクロ率が高くなるほどサービス残業が増える傾向にある。

 

※コミュニケーション

批判せず、意見に賛同すること。

ロジカルさや客観性は不要なことを初心者は忘れがち。

賛同の声が多くなるとコミュニケーションが活性化していると判断される。