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悪の秘密結社のアフター5

悪の組織でリーマンしながら悪の秘密結社パーフェクションで幹部として活動もするおっさんのブログです。

悪の組織の裏切りは女のアクセサリー

黒の組織

奴はとんでもないものを盗んでいった。

 

 

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・・・

 

「今日から皆さんと働くことになりましたフジ子です。よろしくお願いします。」

 

「「お願いします!」」

 

とても美しい女性が入ってきました。

年は私より少し下ですが、独特の色気があって皆デレデレしてました。

 

 

 

 

しかし、見た目と反して、仕事に対して熱心です。

 

事務方なのに、一生懸命に仕事内容を聞いてきます。

自分の仕事ではないのに業界のこと、組織のこと、戦闘員のことを積極的に聞いてきます。

 

採用は私を通らずにボスがどこからか見つけてきた人材です。

普段、クソなボスにしては珍しくいい仕事したな。

初めてボスの株が上がりました。

 

 彼女の真摯な姿勢と容姿に老いも若きも男性陣はとても底辺の組織とは思えないほど、皆、紳士になってます。

 

いつもゲップしながらデスクから動かないダメなオッサンもシックなネクタイをキツく絞めたまま彼女に組織の良さ、強みを講義しています。

 

私はベテラン勢が組織を褒めてるのを聞くのは初めてです。

 

皆、彼女に辞めて欲しくないのでしょう。

 

また、メール、グループウェア、管理システム、オフィスソフト。

彼女の質問に答えられるように皆、こぞって正しい使い方を学び始めました。

私があれだけ言っても入力しないスケジュールも入力しています。

 

彼女の前で恥をかきたくないからです。

 

彼女は明るく、セクシー。

仕事の質問もメモをびっしり取っています。

 

当然ながらそんな彼女を、ボスの奥様筆頭にお局ズが快くおもうはずがありません。

冷たく当たったり、仕事を教えなかったりと全く子どものような対応をします。

 

しかし彼女は諦めず、仕事内容をお局ズにも聞いていきます。

皆の前で、堂々と名指しで問われたらお局ズも答えない訳にはいきません。

 

 私?もちろんデレデレしてましたよ。

彼女は私の仕事にも興味を持ち、システムのことや採用、現場への振り分けについても質問をしてきました。

私は、いや私達は得意気に彼女に自らの知識を披露しました。

 

我々、男性陣は彼女と話をする時間を捻出するために、かつてないスピードで仕事を終わらせて、その生産性、業績は上昇したのです。

 

 

 しかしある時、奥様筆頭のお局ズと大きく揉めていました。

遠巻きにものすごく罵倒されてるのが聞こえてきます。

 

こりゃいかんと止めに入ろうとしたら彼女が

 

「辞めます。お世話になりました。」

 

途端にお局ズは

「それは仕方ないね」

「分かりました」

と、受理してしまいました。

 

私は口を挟みましたが

彼女は

「もういいんです。」と、

「私、結婚しますから。」

 

 

…。

 

 

マジか。

なぜ入ってきた…。

 

 

そんな疑問を抱えながら退職する彼女を見送り1週間後、腕のいい外注怪人達が仕事を断りはじめた。

現場が滞り、一部の怪人に仕事が集中。

しかも現場後のクレームも多い。

 

なぜだ?

私はウチからの仕事を減らした怪人の現場に赴き問い詰める。

どこの仕事を請けてるのかと。

 

普段出てこない私の詰問に怪人はしどろもどろになりながら答える。

 

彼女からだ。

彼女は最近売り出し中の悪の組織の若いボスと結婚していた。

他にも何人かの怪人を詰問すると、少なくない数の怪人がそこから仕事を請けていた。

 

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彼女が熱心だったのはこの為か!

外注の相場を調べてたのか!

 

くそう!

ボスに報告だ!

 

・・・

ぐぬぬ。許せん!」

 

もちろんです。

ここまでされて黙ってられませんよ!

 

「あんな成り上がりと結婚だと!!」

 

違う!そこじゃない!

ウチの現場荒らされてるんですよ!

スパイだったんですよ!

外注先の情報やウチのノウハウ盗んでいったんですよ!

大打撃ですよ!

現場回らないんだぞ!

 

「そんなもんどうでもよい!それより奴はとんでもないものを盗んでいった!」

 

「余の…。」

 

言わせねーよ!

 

・・・

 1年後、外注怪人達は戻ってきています。

 

何故かというと組織というものはある一定のサイズまで大きくなると内製化され、外注は淘汰されるからです。

「ウデのいい」と言ってもそれは我々の組織での話。

大きくなる組織は品質チェックも統制も厳しく、のんべんだらりな組織とは違います。

発注側の統制についてこれない外注は、仕事が減り、空いた時間を埋めるため、我々の組織の仕事を請けるのです。

 

そして元通り。

 

彼女の組織は、あっという間に我々の組織なんて目じゃないサイズまで大きくなり、今じゃローカルCMまで打つ始末。

 

あのサイズになるとわざわざ、我々の組織なんて相手にする必要もなく、一段上の悪事に手を染めます。

 

私としては、競合から外れてくれて万々歳。

 

しかし、ボスは相手が大きくなってから悔しがり、

「あそこが大きくなったのは余のおかげ」

と、酒の席で管巻いてるそうです。

 

 

…。

産業スパイってホントにいるんですね…。

正直、ITとか技術とかメーカーとか遠い世界の話かと思ってた。

 

 

 

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