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悪の秘密結社のアフター5

悪の組織でリーマンしながら悪の秘密結社パーフェクションで幹部として活動もするおっさんのブログです。

悪の組織の人材事情

 

就職試験によく出る 適性・適職問題 2018年度 (高橋の就職シリーズ)

 

先日、我が組織に
悪の組織専門のリクルートサイトより提案がありました
 
悪党検査?
 
「はい。現在の組織にいる人材を定量的に把握して必要な人材、求めるべき人材を洗い出します。」
 
なるほど
 
「加えて、現在、組織にどんな課題があるのか人材面から発見することができますし戦闘力も算出されます。」
 
えーでもお高いんでしょう?
 
「全て無料でやらせていただきます!内容にご満足頂けたらリクルートサイトはぜひウチと契約継続お願いしますよ!」
 
来年はどこ使うかそろそろ検討時期だもんなー
さすが営業、動きが早いなぁ
 
「ではこの設問冊子と回答用紙をおわたししますので全員記入が終わったら取りに来ます。」
 
「個人情報の関係もあるので個人名は記入しないでください。代わりに採用担当者だけが分かる任意のIDを付けといてくださいね。」
 
 
ふーん。楽しみだなぁ。
 
私もやってみようっと!
 
・・・
 
「お待たせしました。検査結果が出ました。検査結果とプレゼンはボス様の御前でやらせていただけるとか?」
 
おお、ついにきたか!
そうなんだよ。
あのジジイ、○○診断とか好きみたいでね。
 
 
・・・
 
「それでは改めまして貴組織の今後の採用方針や育成方針に役立てて頂くため我々のサービスである悪党検査について結果をご説明させていただきます。来年以降も我々のナビサイトを利用いただくことで当検査がより活用…」
 
「前置きはよい。早く始めよ。」
 
 
わくわくしてんなよ。
このジジイは。
 
「いやー私も長くこの仕事やってますがここまで個性的な結果が出る組織も珍しいですよ。」
 
えー怖いなー
 
「私なりにまとめてきましたのでまずは総論からご説明しますね。」
 
お願いします!
 
「全体的な組織風土として悪の組織としては望ましい傾向であるお金に対する執着心は強いです。倫理観、理性も低く、底辺の悪の組織として顕著な傾向が見られます。」
 
なるほどなるほど
それなりに悪の組織してるのか。
 
「一方で計画性が無く、場当たり的な対応を好む人材が多いです。主体性に乏しく、安定志向が強いです。この辺りは教育、指導をしていく必要がありますね。」
 
うーん。たしかになぁ。
 
「特に安定志向と金に対する執着心は若手に多く見られています。」
 
最近の若い子はサッパリしてるからな。
オンとオフがしっかりしてるしな。
 
 
「全く最近の若い奴はなっとらん。余の若い頃は金よりやりがい、安定より冒険よ。」
 
そらそうだろ。
アンタ世襲のダメ3代目じゃねーか。
 
 
「…おっしゃる通りです。さて、ここからがこの組織の個人別で特徴的な人材をみていきましょう。」
 
「まずはこの方、全ての実務面で素晴らしい資質と出ています。万能型ですね。能力面では全く問題ありません。ただし性格面では少し問題がありますね。」
 
問題?
 
「ええ。まず、この方は基本的に真面目です。そして倫理観が強くルールに従います。チームワークを大切にし面倒見がよいです。リーダーシップがあり、意志が強いです。ピンチに強く逆転が期待できます。一方でセオリーから外れられない、受身である、怒りを抱えやすいといった面がありますね。」
 
何か問題が?
 
「ウウム!余の組織にそんなヤツがいるとは!許せん!」
 
え?すごい優秀じゃん?
逆にそんなヤツいるかってくらいの。
 
「はい。しかもこの方の戦闘力は5万もあります。放っておくには危険な存在です。まさに獅子身中の虫です。」
 
??
 
「完全に正義の味方の特徴ですね。手を打った方がよいでしょう。スパイの可能性があります。」
 
 
 
!!
 
 
「十中八九スパイであろう。どいつだ?処刑せよ!」
 
 
マジか!
こんな弱小組織にスパイが!
すぐに見つけて拘束しなくては!
IDは?
 
 
「ID○×▲ですね。」
 
ID○×▲?えーと。えーと。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私だ…
やばい…
 
 
 
「どうした?いたか?」
 
 
は、はい。。。
 
えーと。
 
 
 
先月辞めた戦闘員ですね!
ホラ、日報にボスの似顔絵書いてクビになったアイツですよ!
 
 
「アヤツか!まんまと逃げおおせたか!おのれ!」
 
 
「辞めた方でしたか。ひとまずは安心ですね…。しかし戦闘力5万ですからね。要注意です。」
 
ふふふ。
戦闘力5万かぁ。
正義の味方かぁ。
 
「何をニヤニヤしておる。気持ち悪い。」
 
「次は…」
 
・・・
 
いくつか説明を聞いたものの
そこからはこれといった人材はいませんでした。
 
まぁわりと普通だな。
 
同じ人間だもん。
そんなに違わないか。
 
戦闘力はだいたい3万。
一般的な悪の組織の相場より少し低めだそうです。
 
 
「ここからがすごいところですよ。」
 
 
「この組織には最高と最低の人材がいます。1つの組織に最高点と最低点の戦闘力が出るなんて私も初めてです。」
 
 
組織にそんな人材が?
全く誰なのか心当たりがないな。。。
 
最低点?
誰だろ?掃除のばーさんかな?
 
 
「まずは最高点、なんと戦闘力53万!!フリーザ級ですよ!」
 
え!そんなすごい人いる?
 
「この方、魔法、機械、野生、策略とどの分野でも高い適性が出てます。倫理観も全くなく、その悪さは全て高い水準です。これだけの数値は大手のボスクラスですよ!私としてもさすが老舗の組織は違うなーとおもってたんですよ。こんなすごい方がいらっしゃるとは。ほんと光栄ですよ。お付き合いさせていただいて!まさに世界征服にふさわしい数値です!」
 
お、落ち着いてください。
 
「そうであろう。そうであろう。だが下の者が不甲斐なくてな。思ったように進まないのだ。」
 
まてまて。
 
「そうでしょうな。これだけの数値があっても周囲が無能ですと思うようにはいきますまい。あ、唯一の欠点としては単純、反復作業がすごく苦手のようですがこれだけ他に適性があれば問題ないですね。」
 
「フッ。当たり前だ。悪事はクリエイティブが求められるからな。」
 
ちょ、ちょっと、なんか53万はボスみたいな空気になってるけど、絶対違うからやめとけよ!
 
気まずくなるぞ!
 
IDは。。。
 
げ!
 
再雇用パートのトミ子さん(68)じゃねーか!
 
「…」
「…」
 
トミ子さんの仕事って
 
秘密アジト駐車場のゲートの上げ下げ。
戦闘員スーツの洗濯。
秘密アジトの掃除。
 
 
単純反復作業ばかりじゃん。
めちゃくちゃ苦手なことしてるじゃん。
 
スーツは違う人に返却しちゃうし
日報間違いだらけだし。
 
あ、こないだ落とし物パクろうとしてたな。
確かに悪い。
めちゃくちゃ悪い。
 
キツく注意したけど
戦闘力53万。。。
私の10倍以上。。。
 
「そ、それはもったいない。ぜひ現場に出されては?」
 
そうだよ。
掃除やらせるなんて。
 
「い、いや、トミ子は」
 
トミ子?
 
「ゴホン。トミ子さんは今のままでいい。」
 
でもあれだけ優秀なら現場に出した方が。。。
 
「彼女には息子と孫もいる。危険な現場はダメだ。」
 
 
…あのばーさん、態度もでかいし、きっと我々より給料いいんだろうな。
小さな組織はたまにウェットな理由や偉いヤツの昔のオイタで人事が決まることがあるからな。
 
 
トミ子さん、昔から悪かったんだろう。
 
 
 
「気を取り直して最低点です。この方はすぐに対処したほうがいいでしょう。まず、悪さという点では問題ありません。悪いです。むしろ悪すぎるくらいです。しかし実務面では全くの無能です。無能すぎます。この方が動けば周囲は多大な迷惑を被ります。ここまで極端なこと私はあまり言いませんが今回は特別です。すぐに辞めさせた方がいいでしょう。お気づきでないならこの検査で発見できてよかったですよ。」
 
 
「ウウム!我が組織にそんな無能は必要ない!」
 
 
あーやめとけ。やめとけ。
オチはみえてるんだ。
我が組織にそんなヤツ1人しか心当たりないよ。
 
 
「しかもこの方、人望もないし、自分勝手。非論理的で無神経。マネジメント、専門職もできません。組織にとっては害悪にしかなりません。」
 
 
「全くそんなヤツが我が組織に採用されてるとは!これはキサマの責任だぞ!」
 
はいはい。
 
「そしてさらに!この方!」
 
 
「戦闘力がたったの5!」
 
 
「まさにゴミですよ!ゴミ!」
 
 
「ワーッハッハッハ!ゴミの分際で我が組織に入るとは!すぐに処分せよ!汚物は消毒せねばな!」
 
「ワハハハッ!おっしゃる通りですな!」
 
 
 
…。
 
 
…ボスですよ。
 
 
「「!!!」」
 
 
…それ、ボスのことです。
 
 
「「!!!!」」
 
 
・・・
 
 
もちろん
来年から違うリクルートサイトと契約することになりました。
 
 
 
ボスはそれ以降○○ナビと聞くと不機嫌になります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
…月給18万以上
…未経験者可
…アットホームな職場
 
正義の味方も給料安いなぁ
 

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